2010年05月28日
「これから」・地元協議会設置と上流域における釣り自粛の要請
5月25日の漁場管における決定を受け,同27日,当会,千歳の自然保護協会,トゥレップ,千歳市民の飲み水を守る会,千歳市,さけますセンターが出席し,今後の対応についての協議が行われました.
この中で,上記団体および関連官庁などで構成する「千歳川上流域保護対策協議会」の設立が決定され,千歳川上流域とその周辺に関する環境保全を目指すこととなりました.
同協議会は地元自治体である千歳市と,千歳川のサケマス増殖事業を一手に行っているさけますセンターの全面的な協力を得て発足しました.
具体的には,ヤマメ遊漁解禁となる6月1日までに看板・ビラなどを準備し,当該区間の自然環境の重要性について,釣り人を始めとする一般の方にアピールするとともに,釣り自粛の要請を行っていくことが決定されました.
時間が限られていますが,可能な限り準備を行い,6月1日に備えることとしています.
また,それ以降も継続的に当該区間の保全に関する方向性について検討,行動していくことになります.
同協議会の中で,当会も釣り人としての立場から,積極的に活動を行い,同区間の重要性を訴えていく所存です.

王子製紙第4ダム~第1烏柵舞橋間の千歳川周辺は河畔林が生い茂り,ヤマセミが天然ヤマメを狙って姿を見せます.流れの中で美しいグリーン色を織りなすチトセバイカモは北海道固有種です.清流の指標とも言えるカワシンジュガイも多数生息しています.サクラマスの天然産卵に適した玉砂利の川底は人工的に作られたものではありません.
1.8kmとわずかな区間ではありますが,札幌から1時間圏内,千歳空港から30分圏内にこの楽園のようなエリアが残されていることは,極めて特殊で貴重なケースと考えます.
本ブログをご覧の釣り人の皆様には,ぜひこの活動にご賛同いただき,千歳川王子製紙第4ダム~第1烏柵舞橋間への立ち入りを控えていただければ大変幸いに存じます.
この中で,上記団体および関連官庁などで構成する「千歳川上流域保護対策協議会」の設立が決定され,千歳川上流域とその周辺に関する環境保全を目指すこととなりました.
同協議会は地元自治体である千歳市と,千歳川のサケマス増殖事業を一手に行っているさけますセンターの全面的な協力を得て発足しました.
具体的には,ヤマメ遊漁解禁となる6月1日までに看板・ビラなどを準備し,当該区間の自然環境の重要性について,釣り人を始めとする一般の方にアピールするとともに,釣り自粛の要請を行っていくことが決定されました.
時間が限られていますが,可能な限り準備を行い,6月1日に備えることとしています.
また,それ以降も継続的に当該区間の保全に関する方向性について検討,行動していくことになります.
同協議会の中で,当会も釣り人としての立場から,積極的に活動を行い,同区間の重要性を訴えていく所存です.

王子製紙第4ダム~第1烏柵舞橋間の千歳川周辺は河畔林が生い茂り,ヤマセミが天然ヤマメを狙って姿を見せます.流れの中で美しいグリーン色を織りなすチトセバイカモは北海道固有種です.清流の指標とも言えるカワシンジュガイも多数生息しています.サクラマスの天然産卵に適した玉砂利の川底は人工的に作られたものではありません.
1.8kmとわずかな区間ではありますが,札幌から1時間圏内,千歳空港から30分圏内にこの楽園のようなエリアが残されていることは,極めて特殊で貴重なケースと考えます.
本ブログをご覧の釣り人の皆様には,ぜひこの活動にご賛同いただき,千歳川王子製紙第4ダム~第1烏柵舞橋間への立ち入りを控えていただければ大変幸いに存じます.
2010年05月28日
千歳川上流域に関する「これまで」
既に報道でご存じの方も多いかと思いますが,去る5月25日に開催された北海道内水面漁場管理委員会(漁場管)にて,千歳川王子製紙第4ダム~第1烏柵舞橋間における魚類の採捕禁止措置が今年度から解除されることが決定されました.
昭和56年に水産庁北海道さけ・ますふ化場千歳中央孵化場(現・(独)水産総合研究センターさけますセンター千歳事業所)の要請で,調査研究目的に禁漁となっていた区間は,平成19年に解除された第1烏柵舞橋~烏柵舞橋間とともに,この6月1日からは,法的に解禁となります.
当該区間に関するさけますセンター千歳事業所の提言はこちら
1)
当該区間の魚類採捕禁止措置解除に対する当会の考え,活動についてはこちら
2) 3) 4) 5) 6)
当該水域には,(独)水産総合研究センターさけますセンター千歳事業所(さけますセンター)の調査によって70カ所のサクラマス天然産卵床が確認されています.孵化放流事業によるサクラマスの数からすれば,確かに微々たるもので,漁場管においては漁業資源としての重要性は低いと判断されたものと推測します.
漁場管は元来,河川の自然環境や天然魚保護といったことを主目的にしておらず,あくまで漁業を中心に議論を行う場である,とさけますセンター・千歳市から伺ったことがあります.
すなわち,サクラマスの天然産卵床が密集しているという現在では道内でもまれに見る水域であること,人が立ち入らないことによって周辺の山林を含めた自然環境が保全されてきたという特殊な環境,そしてこのエリアが札幌圏に存在するという重要性.このような面からの議論を行う場ではないと言うことです.
漁場管では,さけますセンターがデータを基にして措置継続を主張し,千歳市も当会などの意見を代弁しつつ,環境保全の立場から措置継続を要請したとのことですが,当該水域については上記の決定がなされました.
しかし,これで全てをあきらめるわけにはいきません.
これまで協力して同水域の保全を目指してきたさけますセンター・千歳市とともに,新たな方策をもって同水域の保護を目指して参ります.
昭和56年に水産庁北海道さけ・ますふ化場千歳中央孵化場(現・(独)水産総合研究センターさけますセンター千歳事業所)の要請で,調査研究目的に禁漁となっていた区間は,平成19年に解除された第1烏柵舞橋~烏柵舞橋間とともに,この6月1日からは,法的に解禁となります.
当該区間に関するさけますセンター千歳事業所の提言はこちら
1)
当該区間の魚類採捕禁止措置解除に対する当会の考え,活動についてはこちら
2) 3) 4) 5) 6)
当該水域には,(独)水産総合研究センターさけますセンター千歳事業所(さけますセンター)の調査によって70カ所のサクラマス天然産卵床が確認されています.孵化放流事業によるサクラマスの数からすれば,確かに微々たるもので,漁場管においては漁業資源としての重要性は低いと判断されたものと推測します.
漁場管は元来,河川の自然環境や天然魚保護といったことを主目的にしておらず,あくまで漁業を中心に議論を行う場である,とさけますセンター・千歳市から伺ったことがあります.
すなわち,サクラマスの天然産卵床が密集しているという現在では道内でもまれに見る水域であること,人が立ち入らないことによって周辺の山林を含めた自然環境が保全されてきたという特殊な環境,そしてこのエリアが札幌圏に存在するという重要性.このような面からの議論を行う場ではないと言うことです.
漁場管では,さけますセンターがデータを基にして措置継続を主張し,千歳市も当会などの意見を代弁しつつ,環境保全の立場から措置継続を要請したとのことですが,当該水域については上記の決定がなされました.
しかし,これで全てをあきらめるわけにはいきません.
これまで協力して同水域の保全を目指してきたさけますセンター・千歳市とともに,新たな方策をもって同水域の保護を目指して参ります.