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2010年05月30日

千歳川上流域保護対策協議会 設立趣旨と緊急アピール

5月27日に設立された千歳川保護対策協議会からのメッセージを掲載します.



 千歳市の蘭越地区に位置する千歳川上流域(第一烏柵舞橋から王子製紙株式会社第四発電所の間)は、長期間にわたる北海道内水面魚場管理委員会指示により、年間を通じて魚類の採取が禁止されていたことから、魚類をはじめとした貴重な生態系が維持され、多くのサケやサクラマスが天然産卵し、多くのヤマベ(サクラマスの子供)を育む環境が残されています。また、この流域には、絶滅危惧種に指定されているカワシンジュガイやチトセバイカモの生息も確認されています。
 さらに、この流域には産卵後のサケやサクラマスを狙って、国の天然記念物である
オオワシやオジロワシ等の希少動物が飛来するほか、北海道の希少種に指定され千歳市の取鳥になっているヤマセミが栄巣しているなど、豊かな自然にかこまれ、また、千歳市民及び道央都市の飲み水として、貴重な場所となっています。
 このように蘭越地区は貴重な生態系を維持する上で貴重な役を果たしていることから、厳格に自然を保護・保存する地区として、千歳市は千歳市自然保護環境条例に基づき蘭越地区の一部(内別川流域及び内別川合流点からの千歳川流域)を第一種自然保護環境保全地区に指定していますが、ふ化場橋から王子製紙株式会社第四発電所の間は河川敷地が未確定で当該区域の指定ができない状況にあります。
 平成22年5月25日、北海道内水面魚場管理委員会は、千歳市や北海道釣り団体連合会からの要請があった千歳川上流域(第一烏柵舞橋から王子製紙株式会社第四発電所の間)における水産動物の採取禁止措置の継続を見送りました。
 私たち千歳市に住む市民団体4団体はこの機会に連携し、「千歳川上流域保護対策協議会」を設立し、千歳川上流域周辺の自然保護環境を保護育成し、サケやサクラマスをはじめとする貴重な動植物の保護及び利用対策を定め、関係機関、団体が一体となって利用体制の調整と対策の円滑な推進を図り、千歳川上流域」における健全な自然環境および動植物の保護対策に期することとしました。

(緊急アピール)
 千歳川上流域保護対策協議会としては、第一烏柵舞橋から王子製紙株式会社第四発電所の間を「聖域」とし、将来とも自然環境を保護、育成し、サケやサクラマスをはじめとする貴重な動植物を保護する一方で、第一烏柵舞橋から下流の区域については自然の恵みを活かした、教育、文化、レジャー面での有効活用を図りたいと考えています。
 このため、第一烏柵舞橋から王子製紙株式会社第四発電所の間での、釣りの自粛を強く要請します。
 釣り人をはじめ、これら流域を利用する方々のご理解とご協力をお願いします。


千歳川上流域保護対策協議会 会長 和田 明彦
ふる里の自然を考える会
千歳の自然保護協会
しこつ湖自然体験クラブ*トゥレップ
千歳市民の飲み水を守る会





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Posted by ふるさとの自然を考える会・web担当 at 07:39 │お知らせ

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