千歳市への要望書・全文
平成22年 3月 24日
千歳市長
山 口 幸 太 郎 様
千歳川上流域における環境保全のための条例制定の要望書
昨年からの懸案である「千歳川上流域環境保全」について、地元3団体としての要望は以下の通りです。
1)現在、千歳川蘭越浄水場から孵化場橋の区間周辺が第一種自然環境保全地区(厳格に保護・保全する地区)に既に指定されているが、新たに第一烏柵舞橋~王子第四ダムの周辺区間を「自然環境教育保全地区(教育の場として厳格に保護・保全する地区)として取り決める。
2)上記の区間は第一種自然環境保全地区の条例をベースとし、「すべての動植物の採取を厳密に禁じる」という内容を盛り込む。
3)すべての動植物等への影響をおよぼす恐れがある為、河川や河川敷への立ち入りを厳密に禁じる。
4)教育として利用する場合は届出申請を行うものとする。
5)上記に反する行為があった場合、市長からルールの厳守を要請することができるようにする。
6)現地にこの条例の内容を分り易く知らしめる標識等を設置する。
我が千歳市の市民憲章では「世界をつなぐ 北の大空。千歳川の 清い流れ。開拓 ここに一世紀。私たちは、誇りある千歳市民です。 郷土の発展と、お互いのしあわせを願いこの憲章をかかげて、力強く前進をつづけます。」に続き、「1.自然を愛し、季節に親しみ、快く 楽しい まちにしましょう。」と謳っています。千歳川上流域の環境保全はその具現の第一歩であり、とても大切な場所なので市民の手で守る必要があるということを市の広報誌「ちとせ」に掲載することなどで市民に理解してもらう事も重要と考えます。
また、千歳市におきましては昨年12月25日に北海道内水面漁場管理委員会へ市長からの要望として「禁漁措置の継続」と意見されており、その内容は当会の考えと合致していると認識している次第です。まずは、千歳市の重要な地域である事を踏まえ環境全体の保全を主とした条例を取り決めるための必要な準備期間として、北海道内水面漁場管理委員会へ禁漁措置継続を地元の声として強く要請して頂ける様、重ねて宜しく御願い申し上げます。
ふる里の自然を考える会 会 長 武 内 朋 之
千歳の自然保護協会 副会長 今 野 善 行
しこつ湖自然体験クラブ*トゥレップ 代表理事 中 川 晃
関連記事